CISO (Nam): 本社オフィス系のファイルサーバーで、ランサムウェアの横展開(ラテラルムーブメント)が検知された。極めて悪質で、産業用制御システムを標的とする未知の検体だ。万が一、製油プラントの分散制御システム(DCS)や安全計装システムに侵入されれば、圧力弁の不正操作による爆発事故すら引き起こされかねない。プラント全体を直ちに緊急停止させるか?
操業統括部長 (Nữ): 高温高圧の分解蒸留塔を突然の非常停止させれば、配管内の熱膨張と圧力急変動で二次災害を招くリスクがあり、再稼働にも数ヶ月を要します。侵入経路のログを見る限り、攻撃者は現在ITネットワークから中間DMZ(非武装地帯)の保守サーバーを探索している段階です。プラントの制御系コアゾーンにはまだ侵入されていません。まずは中央制御室とデータセンターに通達し、IT系とOT制御系を結ぶすべてのファイアウォール境界の光ファイバーおよびLANケーブルを直ちに物理抜去し、完全な物理遮断(エアギャップ)を即座に確立すべきです。
CISO (Nam): なるほど、物理ケーブルを遮断すれば、制御系への感染拡大リスクを大幅に抑えられるな。プラントの安全運転は続けられるか?
操業統括部長 (Nữ): はい。制御系は閉域内での自律フェイルセーフ設計になっていますから、外部連携を絶っても現場の監視卓だけで安全操業を維持できます。侵入検知のあったDMZサーバーの隔離とフォレンジック調査は、境界ケーブルを物理遮断した直後に着手します。
CISO (Nam): よし、了解した。直ちに境界ゲートウェイの物理ケーブル抜去を実行し、OT系を完全隔離してくれ!