環境学教授 (Nữ): 自然保護というと、多くの人は『人間の手を一切加えずに原生のまま放置すること』が最善だと考えがちです。しかし、日本の里山に代表される二次的自然においては、その常識は通用しません。薪をとるための定期的な伐採や草刈り、棚田の維持といった、人間による『適度な撹乱』こそが、多種多様な植物や昆虫、鳥類が共存する環境を生み出してきたからです。
環境学教授 (Nữ): 過疎化や高齢化によって人の手が入らなくなった里山では、ツル植物や竹林が生い茂って日光を遮り、かえって生物多様性が急激に損なわれています。手つかずの放置が自然を豊かにするとは限りません。人間と自然が持続的に関わり合い、手を入れ続けることの意味を、私たちは今一度見つめ直す必要があります。