研究者 (Nam): スーパーのレジ横のお菓子や、夜中のネットショッピング。買うつもりもなかったのに、ついカゴに入れてしまった経験は誰にでもあるでしょう。「半額」というポップに惹かれたり、ストレス発散のためだと思われがちですが、心理学の実験ではより根源的な要因が明らかになっています。
研究者 (Nam): 人間が理性的に欲望を抑える力、いわゆる『自己統制力』は有限のバッテリーのようなものです。仕事で難しい判断を繰り返したり、買い物の途中で何十種類もの比較を重ねたりすると、このバッテリーが底をついて『決断疲れ』を起こします。すると、脳はそれ以上吟味することを放棄し、目の前の誘惑にやすやすと屈してしまうのです。衝動買いの真因は、意志の弱さではなく、度重なる選択による抑制力の枯渇にあると言えます。