ダム管理所長 (Nam): 気象庁の最新進路予測によると、超大型台風が明日の夕方、本ダムの上流域を直撃する公算が極めて高まった。予想総雨量は500ミリを超え、現在の貯水位のままピーク流入を迎えれば、ダムの洪水調節容量を突破して緊急放流(異常洪水時防災操作)に突入し、下流の堤防決壊を招きかねない。今すぐ事前放流を開始して空き容量を確保したいが、下流の河川水位や利水権者との調整はどうなっている?
水文気象主任技術者 (Nữ): 下流域はまだ晴天が続いており、現時点での本川の水位には十分な余裕があります。ただし、無通告で放流すれば、中州の釣り人や河川敷利用者に重大な人的被害が生じます。また、発電事業者や農業用水利用組合との取り決めで、事前放流による水位低下は手順に沿った通知が必要です。ですから、まずは気象庁から先ほど配信されたアンサンブル降雨予測データを我が方の分布型流出予測モデルに入力し、目標水位まで安全に低下させるための必要放流量を確定させます。それと同時に、下流の自治体・河川管理者および利水者へ送信する『緊急事前放流の事前協議・警報通告文』を起案し、直ちに警報発令の手続きに入ります。
ダム管理所長 (Nam): 了解した。人命に関わる。放流量のシミュレーション算出と関係機関への事前通告文の起案を最優先で進めてくれ!